こんにちは、ロキドです。
このブログの画像は、フリー素材を多く利用しているのですが、「見直した方がいいかも」と最近思っています。
なぜなら、フリー画像素材を使っているのに著作権侵害になる可能性があると知ったからです。
フリー画像素材を使う時、利用規約を守るのは当然なのですが、規約を守っていてもリスクがあることを知っておくべきです。
そもそも、『フリー素材』の定義もあいまいだと思いますので、そこらへんも説明したいと思います。
もくじ
フリー素材とは、どんな意味?

素材サイトなどで、フリー素材という言葉が使われていますが、いろいろな意味合いがあります。
フリー素材の意味
- 著作権はあるが、無料で個人利用はOK
- 著作権はあるが、無料で個人、商用利用ともにOKで、アダルトなどの利用は禁止など
- 著作権はあるが、制限がなく無料で自由に利用できる
- 著作権の保護期間(死後70年)が経過している場合
- 著作権者が著作権を放棄している場合
基本的には、フリー画像素材サイトには利用規約があり、規約を守ることで利用が許されています。
もし、自分のブログなどでアフィリエイトをしている場合は、商用利用OKなフリー素材を選ぶ必要があります。
著作者を明示することが条件なら、クレジットをしっかり明記しましょう。
利用規約は、変更する可能性もありますので、証拠を残しておくと安心です。
素材サイトでは、ロイヤリティフリーとか、ライツマネージドという言葉も使われることがありますが、よくわからないですよね。
『ロイヤリティフリー』とは、使用許諾を得た後は、何度でも使用できるという意味です。
『ライツマネージド』は、独占使用や媒体、期間などの使用許諾を決め、範囲外であれ再度許可を得る必要があります。
フリー素材として、自由に利用していい場合でも、著作者人格権には気をつける必要があります。
著作者人格権とは、著作者が精神的に傷つけられないよう保護する権利のことで、財産的な著作権とは分けて考えた方がいいと思います。
著作者人格権
- 氏名表示権(著作権法19条) ー 著作者が、実名若しくは変名を著作者名として表示、又は著作者名を表示しない権利。
- 同一性保持権(著作権法20条) ー 著作者の意に反して、著作物を変更、切除その他の改変はできない。
つまり、利用規約で著作物の改変が認められていなければ、勝手に著作物を加工してはいけません!
フリー素材なのに、著作権侵害?

フリー素材の定義があいまいなので、サイトによって利用規約が大きく異なります。
なので、権利関係のしっかりしたサイトを利用するか、自分で権利関係を確認することが大切です。
フリー素材なのに著作権侵害になる例
もし、フリー素材サイトの写真が、他の素材サイトから無断で掲載されていたらどうでしょうか?
その写真を利用した場合、フリー素材サイトからダウンロードしているので、自分には責任がないと思いがちです。
しかし、そんな甘い考えでいると、損害賠償を求められる可能性があります。
実際に、弁護士法人がストックフォトサービスの写真素材を勝手に利用したとして訴えられた事例があります。
弁護士法人のウェブ担当は、フリーサイトから写真を入手したということですが、どうやらストックフォトサービスの管理する写真素材だったようです。
この件は、無断利用した画像を削除しただけでは、責任を逃れることはできませんでした。
参考 → 著作権フリーの写真だと思って使用したら20万円の損害賠償になった実例(STORIA法律事務所)
肖像権使用許諾(モデルリリース)は得ている?
人物が写る写真を利用する場合は、肖像権に注意します。
肖像権は、人物の画像などを勝手に利用されない権利ことです。
つまり、人物の写真を利用する場合は、肖像権使用許諾(モデルリリース)を得ている必要があります。
なので、素材サイトがモデルリリースを得ているか確認しましょう。
そして、規約をよく読んだうえ、モデルの名誉を損なわないように利用します。
【まとめ】権利関係のしっかりした素材を利用する
素材サイトを利用する時は、権利関係のしっかりしたサイトを選ぶことが大切です。
他の素材サイトの画像が勝手に使われるのは、無料の素材サイトに限らず、有料の素材サイトでもあるようなので注意です。
なにより、利用規約をよく読むことです。
なので、あまりたくさんの素材サイトを利用するのは、利用規約を把握できなくなるかもしれないので、避けた方がいいかも。
フリー素材でも著作権に注意しなければいけないし、利用規約なんか読むの面倒くさいという方は、画像を自分で用意しましょう。
自分で写真を撮れば、著作権の問題もありませんし、オリジナルのコンテンツにもなります。
おすすめ記事 → ブログ運営者のための著作権&肖像権入門

