こんにちは、ロキドです。
ジャンプ流という漫画制作に役立つDVD付きのシリーズ本があるのですが、その中のvol.21冨樫義博を読んでみました。
読んだ結果、冨樫先生の漫画が面白い理由が分かったのと同時に、休載が多い理由もなんとなく理解できました。
それは、物語の設定などに時間を掛け過ぎているからだと思います。
ジャンプ流(冨樫義博)の内容
冨樫先生のジャンプ流は、以下のものがセットになっていました。
ジャンプ流の内容
- 秘伝ガイド(20ページ)
- DVD(53分)
- 複製原画1枚(DVDの中で冨樫先生が描いたクラピカ)
- モ写用紙1枚(浦飯幽助が戸愚呂弟に向かってダッシュするシーン)
秘伝ガイドには、冨樫先生のインタビューが載っていて、デビューの頃の話を読むことがきます。
漫画家になる前は、会社員はできる気がしなかったので、美術教師を目指したそうです。
ですが、教育実習で自分には無理だと分かり、マンガ家しか選択肢がなかったとか。
DVDは、クラピカのカラー作画を、実際に仕上げる工程を見ることができます。
冨樫先生は筆圧は強いようで、カブラペンを使用して結構ガリガリ描いてます。
残念なことに冨樫先生の顔は一切写らないですが、仕事場の様子がわかります。
他にアシスタントが数人いて、TVを付けながら漫画を描いているそうです。
冨樫先生のキャラクター論
世の中にたくさんの漫画がありますが、主人公以外のキャラクターの存在感が無くて、
「このキャラ誰だったっけ?」
という漫画も中にはあると思います。
ですが、ハンターハンターに登場するキャラクターは、どのキャラも個性があって記憶に残るように思います。
ジャンプ流を読むと、その理由が分かりました。
冨樫先生は、話の展開のために、キャラクターの個性と違うような行動はさせないそうです。
つまり、その状況だったらキャラクターがどう行動するか考え、話を作っていきます。
なので、キャラクターが生きたものとなります。
キメラアント編では、「タイムスケジュール」を作成して、時間ごとの各キャラの行動を細かく決めていました。
王位継承編では、王子の側近が多く登場するので、区別するため表を作っています。
モブキャラみたいな奴にも名前をつけたり、いろいろ設定を考えていたら、いくら時間があっても足りないですね。
過去に時間が足りなかった時、ネーム1時間半、原稿を約9時間で仕上げたこともあったとか。
それが、あのようなラフな感じで、週刊ジャンプに掲載されるのだからすごいですね。
【まとめ】冨樫先生に休載は必要
冨樫先生は、原稿を描く時間より物語設定やネームを考えている時間の方が好きなようです。
だから、ハンターハンターや、レベルEのような、ストーリーに深みのある作品が生まれるのではないでしょうか。
そして、漫画としてアウトプットするには、自分自身に知識や経験をインプットする時間も必要です。
冨樫先生はゲームするのが好きなようですが、そのゲームの経験もハンターハンターやレベルEに活かされています。
なので、漫画を描かずにゲームする時間も必要という訳ですね。
「冨樫仕事しろ」というコメントを見ることがありますが、休載しながらでないと、あのような漫画は描けないと思いました。
ハンターハンターの再開が待ちきれない人は、動画配信サービスで幽遊白書や、レベルEのアニメでも見て我慢しましょう。
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