メタバースやNFTゲームをストレス無く楽しむなら、ミドルスペック以上のゲーミングPCがおすすめ。
おすすめのPCスペック
2022年8月現在、以下のようなスペックを目安にすれば良いのかなと思います。
- CPU:Core i7
- メモリ:16GB
- グラボ:GeForce RTX 3070
- ストレージ:1TB
ノートPCは、CPUやグラフィックボードがノートPCの仕様なので、デスクトップより性能が落ちることには注意。
例えば、グラフィックボード(略してグラボ)がデスクトップと同じ「GeForce RTX 3070」でも、ノートPCは「Laptop GPU」なのでベンチマークの値が低いです。
初心者は気付かないよね

メタバースやNFTゲームと言っても、様々な企業がいろいろなサービスを提供しています。
プレイする予定のものが決まっているのであれば、公式サイトで必要スペックを確認し、少し上のスペックを購入すれば良いと思います。
それでは、メタバースやNFTゲームにおすすめのPCスペックについて、もう少し詳しく説明したいと思います。
もくじ
メタバースやNFTゲームにおすすめのPCとは
普通のPCとゲーミングPCの違い
ゲーミングPCをおすすめする理由は、グラボが付いていて高性能だからです。
メタバースやNFTゲームは、3D空間をアバターが移動することもあります。
画面上でアバターや背景を自然に動かすには、1秒間に60枚以上の画像を連続して描写することになります。
ヌルヌル表示させるなら、1秒間に144枚や240枚を描写することも。
つまり、画像を処理するパーツであるグラボがメチャメチャ大事になります。
パラパラ漫画をイメージすれば良いですね。

普通のPCは、グラボが無く、CPUに内蔵したGPUによりグラフィックを処理します。
CPU内蔵GPUは、グラボに比べ画像を処理する能力がかなり落ちます。
なので、普通のPCでメタバースなどを体験すると、カクカクしたり、もしくは動かないなんてことも。
普通のPCはハイスペックでもグラボが付いてませんので、グラボが付いているゲーミングPCを選びましょう。
ただ、ゲーミングPCは性能は良いのですが、価格が高額になるのはもちろんのこと、サイズも大きく重くなりやすいです。
消費電力も上がるため電気代も掛かるね。

ポイント
- ゲーミングPC → グラフィックボードが付いていて画像処理能力が高い
- 普通のPC → 内蔵GPUのため画像処理能力が低い
MacよりWindowsがおすすめ
パソコンをOS(基本ソフト)で大別すると、WindowsとMacに分かれますが、これから購入するならWindowsがおすすめ。
メタバースやNFTゲームによっては、Macに対応していないことがあるためです。
ノートPCとデスクトップPC
性能重視なら断然デスクトップPCがおすすめです。
同じ価格帯のノートPCと比べ性能の良いマシンを買うことができ、拡張性が高いのでパーツを交換することも容易です。
欠点は、配線がかさばることや、手放す時も少し大変かもしれません。
PCを処分するのも、結構面倒くさいですよね。

ノートPCは、コンパクトで場所を取らないですし、持ち運びできることが利点です。
ただ、NFTゲームをプレイする場合は、セキュリティのことを考えると、外出先では使用しない方がいいかもしれません。
デスクトップに比べかなり性能が落ちることと、拡張性の低さが欠点です。
メタバース等で要求されるスペック
メタバースやNFTゲームを快適にプレイできるように、企業やメーカーがスペックを公開していますので以下を紹介したいと思います。
- ソーシャルVRをプレイするのに必要なスペック
- グラボメーカーのスペック認証「VR Ready」
- VRヘッドセットをPCに接続する時の必要スペック
これらはスペック的にはあまり高くなく、どれもだいたい同じぐらいです。
ソーシャルVR
メタバースには、ソーシャルVRというコミュニケーション中心のサービスがあり、
「cluster」、「VRChat」、「バーチャルキャスト」などが人気ですが、必要なスペックは以下になります。
cluster | VRChat | バーチャルキャスト | |
---|---|---|---|
対応OS | Windows、Mac | Windows | Windows |
CPU | Windows:Intel Core i5-4590 又はAMD FX 8350 以上 Mac:Intel Core i5 以上 | Intel i5-4590 又は AMD FX 8350 以上 | 最小:Intel Corei5-4460 推奨:Intel Corei5-8400 又は AMD Ryzen 5 2600X |
メモリ | 8GB 以上 | 4 GB | 最小:8GB以上 推奨:16GB以上 |
グラフィック | Intel Iris Graphics 540 以上 | NVIDIA GeForce GTX 970 又はAMD Radeon R9 290 以上 | 最小:NVIDIA GTX970 推奨:NVIDIA RTX2070 |
ストレージ空き容量 | 最低 2GB 以上 | 1 GB 利用可能 | ー |
※参照ページ | 最低動作環境について(公式) | システム要件(STEAM) | VR環境の準備(公式) |
ちなみに、CPUの「Intel Core i5-4590」は第4世代ですが、現在は第12世代が販売されてます。
記載されているパーツの世代が古いので、新しくPCを購入する場合にはあまり参考にならないかもしれません。
VR Ready
「VR Ready」というVRを楽しむためのスペック認証を、グラボメーカーの NVIDIA や AMD が公開しています。
NVIDIA | AMD | |
---|---|---|
CPU | Core i5-4590 Ryzen 5 1500X 以上 | Intel i5-4590 Ryzen 5 1500X |
メモリ | 8GB | 8GB |
※参照ページ | 推奨システム(公式) | VR Ready Premium(公式) |
VRヘッドセット
メタバースは、PCにVRヘッドセットを接続してプレイすることもできます。
VRヘッドセットは、「Oculus」、「VIVE」などのメーカーが人気ですが、必要になるPCスペックは以下になります。
Oculus | VIVE | |
---|---|---|
CPU | Intel i5-4590 AMD Ryzen 5 1500X以上 | Core i5-4590 またはAMD Ryzen 1500以上 |
グラフィック | 公式HP参照 | GeForce GTX 1060 Radeon RX 480以上 |
メモリ | 8 GB以上 | 8 GB以上 |
※参照ページ | Oculus Linkの適合性(公式) | VIVE Ready(公式) |
Meta社(旧称Facebook)の「Meta Quest 2(旧称Oculus Quest 2)」は、スタンドアロンといってPCに接続することなく単体でもメタバースを体験することができます。
各パーツの説明とおすすめスペック
CPU
CPUは、パソコンの頭脳のようなものです。
メーカーは「Intel」と「AMD」があり、性能はPassMark社のベンチマークが参考になると思います。
ノートPC向けのCPUは、デスクトップPC向けより性能が低いので、良いグレードを選ぶようにしましょう。
ベンチマークが20,000ぐらいあれば、ほとんどのメタバースやNFTゲームを快適にプレイできるのかなと思います。
おすすめは「Core i7」あたり。

「Intel」のデスクトップPC向けCPU
CPU | PassMark |
---|---|
Core i9 12900KS | 44,828 |
Core i9 12900KF | 41,410 |
Core i9 12900K | 41,399 |
Core i9-12900 | 36,849 |
Core i7 12700K | 34,510 |
Core i7 12700KF | 34,303 |
Core i7 12700F | 31,660 |
Core i7-12700 | 31,349 |
Core i5 12600K | 27,620 |
Core i5 12600KF | 27,007 |
Core i5-12600 | 20,926 |
Core i5 12400F | 19,829 |
Core i5 12400 | 19,538 |
型番の意味は、例えば「Core i7-12700」の場合、Core i7というシリーズの、12世代のCPUで、700は性能を表しています。
CPUは、世代が新しい方が性能は良いので、新しい世代を選びましょう。
例えば、同じ「Core i7」でも、 「Core i7-12700」は第12世代で、「Core i7-11700」第11世代なので、性能が異なります。
末尾にアルファベットが付いている場合は以下の意味になります。
- KS:スペシャルエディション
- K :オーバークロック対応
- F :内蔵GPU非搭載
「Intel」のノートPC向けCPU
CPU | PassMark |
---|---|
Core i9 12950HX | 35,680 |
Core i9 12900HX | 33,759 |
Core i9 12900HK | 29,641 |
Core i9 12900H | 29,172 |
Core i7 12800HX | 36,587 |
Core i7 12700H | 27,055 |
Core i7 12650H | 24,682 |
Core i7 12800H | 23,852 |
Core i5 12500H | 21,902 |
Core i5 12450H | 18,612 |
末尾のアルファベットは以下の意味になります。
- H:高性能なノート向け
- HX:Hより高性能
- K:オーバークロック対応
「AMD」のデスクトップPC向けCPU
CPU | PassMark |
---|---|
Ryzen 9 5950X | 45,858 |
Ryzen 9 5900X | 39,332 |
Ryzen 9 5900 | 34,768 |
Ryzen 7 5800X | 28,160 |
Ryzen 7 5800X3D | 27,512 |
Ryzen 7 5800 | 25,861 |
Ryzen 7 5700X | 26,529 |
Ryzen 7 5700G | 24,557 |
Ryzen 5 5600X | 21,995 |
Ryzen 5 5600 | 21,480 |
Ryzen 5 5600G | 19,827 |
Ryzen 5 5500 | 19,488 |
型番の意味は、例えば「Ryzen 9 5900」の場合、Ryzen 9というシリーズ。
世代が分かりづらいのですが、4桁の数字の先頭が5なので4世代のCPUで、900は性能を表しています。
- X :高性能
- G:グラフィック搭載
- X3D:ゲーミング向け
「AMD」のノートPC向けCPU
CPU | PassMark |
---|---|
Ryzen 9 6900HX | 24,899 |
Ryzen 7 6800HS | 23,651 |
Ryzen 7 6800H | 22,981 |
Ryzen 5 6600H | 20,179 |
- H:高性能なノート向け
- HX :Hより高性能
- HS:省電力
メモリ
メモリはデータを一時的に記憶する装置で、容量が多いほどデータを同時に処理することができます。
容量は16GB以上あれば快適にプレイできると思いますが、資金に余裕があるなら32GBを選択すれば良いと思います。
メモリの型番の見方は、例えば『PC5-32000(DDR5-4000)』の場合、
DDR規格の5世代目で、転送速度は32,000MB/秒(32GB/秒)、動作周波数4,000MHz。
ちなみに、転送速度は動作周波数の8倍の値になります。
あと、メモリはデュアルチャネルにした方が速くなります。
例えば、メモリを16GBにする場合、16GB1枚より、8GB2枚の方が良いです。
デュアルチャネルは、2車線になるイメージだね

グラボ
グラボは映像を処理するパーツなので、とても重要になります。
主要なメーカーは、「NVIDIA」と「AMD」ですが、評判が良い「NVIDIA」の「GeForce」というブランドから選べばいいと思います。
- NVIDIA社 「GeForce」
- AMD社 「Radeon」
グラボの型番は、数字が大きいほど性能が良く、価格も高くなりますが、快適にプレイするなら「GeForce RTX 3070」あたりが手頃かなと思います。
デスクトップPC用とノートPC用では、グラボの性能が違いますので、「3DMark」というベンチマークを参考してくださいね。
ちなみに、グラボとCPU内臓GPUを併用する場合、基本的には内蔵GPUは無効になるようです。
数字が同じ場合はTiが付いている方が良いです。

デスクトップPC向けGeForce
GeForce | ビデオメモリ | 3DMark |
---|---|---|
RTX 3090 Ti | 24 GB | 21929 |
RTX 3090 | 24 GB | 19931 |
RTX 3080 Ti | 12 GB | 19628 |
RTX 3080 | 12 GB / 10 GB | 18714/17631 |
RTX 3070 Ti | 8 GB | 14857 |
RTX 3070 | 8 GB | 13651 |
RTX 3060 Ti | 8 GB | 11700 |
RTX 3060 | 12 GB | 8766 |
RTX 3050 | 8 GB | 6224 |
ノートPC向けGeForce(Laptop GPU)
GeForce | ビデオメモリ | 3DMark |
---|---|---|
RTX 3080 Ti | 16 GB | 12712 |
RTX 3080 | 16 GB / 8 GB | 12073 |
RTX 3070 Ti | 8 GB | 11396 |
RTX 3070 | 8 GB | 10563 |
RTX 3060 | 6 GB | 8337 |
RTX 3050 Ti | 4 GB | 5337 |
RTX 3050 | 4 GB | 4826 |
参考 3DMark公式
ストレージ
ストレージは、データを保存するパーツです。
複数のNFTゲームやメタバースをプレイする場合は、容量は多い方が良いと思います。
最低でも500GBで、1TBぐらいあった方が良いです。
昔はHDDが主流でしたが、現在はSSDが使われています。
SSDの規格については、自作でもしない限り、あまり気にしなくても良いのかなと思います。
ディスプレイ
ディスプレイは、普通のものとゲーミングがあると思います。
ゲーミングの方が、リフレッシュレートが高くヌルヌルした画像描写が可能なため、おすすめかなと思います。
では、スペックについて簡単に説明します。
解像度
解像度よって、適切なモニタサイズはだいたい決まっています。
例えば、4Kの一般的なサイズは32インチ前後ですが、27インチなどの小さいサイズにすると、文字なども小さくなり見づらくなると思います。
解像度 | 一般的サイズ |
---|---|
4K(3840 × 2160) | 32インチ |
WQHD(2560 × 1440) | 27インチ |
Full HD(1920 × 1080) | 24インチ |
解像度は好みにもよると思いますが、WQHDはいろいろな用途に向いているので、使い勝手が良いのかなと思います
4Kは、サイズが大きく没入感が高まりますが、作業用には大きすぎるのと価格が高いです。
Full HDは、サイズが大きくないのでディスプレイ全体が見やすく、競技系ゲームなどに向いています。
パネルの種類
主要なのは3種類です。
IPSは、色再現性が高く、クリエイティブ作業やRPG系のゲームに向いていると思います。
VAは、美しい黒色を出力できコントラストが高いので動画鑑賞などに向いています。
TNは、応答速度が速いのでコンマ何秒を争うゲームで好まれます。
迷うならIPSがおすすめです。

IPS | VA | TN | |
---|---|---|---|
価格 | △ | 〇 | ◎ |
応答速度 | 〇 | △ | ◎ |
色再現性 | ◎ | 〇 | △ |
コントラスト | 〇 | ◎ | △ |
視野角 | ◎ | 〇 | △ |
おすすめ用途 | クリエイティブ | 動画鑑賞 | 競技系ゲーム |
リフレッシュレート
リフレッシュレートとは、1秒間に画面が切り替わる回数で、多いほど映像が滑らかになります。
あまり高すぎるとパソコン本体の性能も必要になりますし、144Hzぐらいが良いのかなと思います。
使用用途 | リフレッシュレート |
---|---|
ゲーミング | 144Hz、240Hz |
一般 | 60Hz |
似たような言葉でフレームレートがあります。
フレームレートはパソコンから出力する回数で、リフレッシュレートはディスプレイの方の性能。
応答速度
応答速度は、画面の色が変わるまでの時間のことで、数字が小さいほど残像が少なくなります。
GtoGと記載されている場合は、グレーからグレーに変わる時間。
だいたい5ms以下なら良いと思いますが、競技系ゲームなら1ms以下が好まれます。
その他スペック
パネルの表面処理は、グレア(光沢)とノングレア(非光沢)がありますが、ノングレアを選択すれば良いと思います。
ノングレア(非光沢)は、反射による写り込みが少なく、目の負担も軽減されるので長時間のプレイに向いています。
HDR(High Dynamic Range)は、広い明るさの幅を表現できる技術。
暗すぎたり、明るすぎたりして、表現されづらい部分も、しっかりと表現されるようになります。
ディスプレイの接続端子は、「HDMI」、「DisplayPort」などがあります。
【まとめ】ミドルスペック以上のゲーミングPCがおすすめ
メタバースやNFTゲームをストレス無く楽しむなら、ミドルスペック以上のゲーミングPCがおすすめ。
失敗談として、私は以前にネットゲームをプレイしようと、ロースペックのゲーミングPCを購入したことがあります。
ゲーミングPCなら、どれを選んでも大丈夫だろうと思ってしまったのです。
しかし、実際にプレイしてみると、低い性能のためあまり快適とは言えませんでした。
なので、メタバースやNFTゲームにしても、ミドルスペック以上がおすすめ。
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