OpenSea(オープンシー)は世界最大級のマーケットプレイスで、アートの他にもゲームアイテムや音楽などのNFTも売買を行うことができます。
他のマーケットプレイスとして、「Rarible」、「SuperRare」などがありますが、「OpenSea」が圧倒的なシェアを持っていて多くの日本人も利用しています。
ですが、何も準備せずに「OpenSea」のサイトへ行ってもNFTアートを購入することはできません。
NFTアートをOpenSeaで購入するには、ウォレットにETH(イーサリアム)という仮想通貨を用意する必要があります。
日本円ではNFTを購入できないんだね。

「ETHはどこで購入すればいいの?」
「ウォレットって何?」
と疑問に思う方もいると思いますので、初心者でも分かるようにNFTアートをOpenSeaで買う方法を説明したいと思います。
もくじ
おすすめの仮想通貨取引所
まずETHを購入するために、仮想通貨取引所に口座を開設する必要があります。
口座開設は、スマホを利用して本人確認すれば最短で当日に可能です。
仮想通貨取引所は、コインチェックやビットフライヤーなどがありますが、それぞれ取り扱っている通貨の種類や手数料などは異なります。
ETHはメジャーな通貨なのでどの仮想通貨取引所でも購入可能ですが、安く購入したい場合は「取引所形式」で購入できる所を選びましょう。
仮想通貨の購入形式
販売所形式 → 仮想通貨取引所から直接購入するので割高
取引所形式 → ユーザー同士の取引なので安く購入可能
以下は主要な仮想通貨取引所の購入形式と送金手数料です。
ETH購入形式 | 販売所 | 販売所・取引所 | 販売所・取引所 | 販売所・取引所 |
ETH送金手数料 | 0.005 ETH | 0.005 ETH | 0.005 ETH | 無料 |
ETHをウォレットへ送金する時の手数料も異なりますね。

コインチェックは使いやすいと評判なのでおすすめする人も多いですが、ETHは「販売所形式」の購入になります。
では、「販売所形式」と「取引所形式」でどれくらい価格差があるでしょうか?
例えばビットバンクの場合、同じ時刻でも以下のようになりました。
- 販売所形式 → 368,679円
- 取引所形式 → 359,507円
かなり販売所は割高だね。

仮想通貨取引所の選択に迷う方は、ETHを「取引所形式」で購入でき、送金手数料も無料の GMOコインなどは無難な選択かな思います。
ユーザー評価も高く、オリコンの暗号資産取引所 現物取引(仮想通貨) 総合ランキングで1位になっています。
参考 暗号資産取引所 現物取引(仮想通貨) 総合ランキング ※オリコン 調査期間21/01/05~12
【OpenSea】NFTアートの買い方
仮想通貨取引所でETHを購入
ETH購入資金として仮想通貨取引所の口座に日本円を入金しますが、銀行振込の場合は各銀行所定の金額が掛かります。
後々、他にも数千円分の手数料が掛かりますので、最低でも数万円は購入資金を入れた方が良いです。
購入予定の作品価格より少し多めにETHを購入します。

日本円の入金が終わったらETHを購入しますが、「販売所形式」と「取引所形式」どちらで購入するか決めます。
「販売所形式」は仮想通貨取引所から直接購入するため、すぐ購入でき注文も簡単ですが価格が割高となります。
「取引所形式」はユーザー同士の板取引のため、注文方法が少し複雑になりますが、覚えれば簡単ですし安く購入できるのでおすすめです。注文方式は主に「成行注文」と「指値注文」があり、急がないのであれば「指値注文」をしてみましょう。
取引所の注文方法
成行注文 → その時の価格ですぐ購入
指値注文 → 値段を決めて注文
売買が成立すると売買手数料が掛かりますが、テイカーとメイカーでは手数料が異なる場合があります。
メイカーの売買手数料は取引所によってはマイナスなので、逆に手数料分もらえることになります
Taker(テイカー)→ 既に板に並んでいる注文の売買を成立させる注文。
Maker(メイカー)→ 板に流動性を提供する注文。手数料が優遇。
「成行注文」はすぐ約定するのでテイカーになりますが、「指値注文」で現在の価格より小さい価格にするとメイカーになると思います。
指値注文でメイカーになると安くETH購入できるね。

メタマスクを導入してETHを入金
OpenSeaのNFTアートはETHで決済するのですが、そのためにはウォレットにETHを入れる必要があります。
ウォレットは、簡単に言うと仮想通貨を入れておく財布のことです。
多くの人が利用していて人気がある「メタマスク」というウォレットをインストールします。
メタマスクはブラウザの拡張機能として無料で利用でき、以下のブラウザに対応していますが、Chromeで利用する方が多いようです。
- Chrome
- Firefox
- Brave
- Edge
参考 メタマスク公式HP
利用したいブラウザで公式HPへ行こう。

メタマスクを導入する時に、パスワード、秘密鍵、シークレットリカバリフレーズという3つのワードが登場します。
パスワードは自分で決めることができ、メタマスクにログインする時に使用します。
秘密鍵はウォレットにアカウントをインポートする時に必要です。
シークレットリカバリフレーズは12個の英単語からなり、ウォレット復元の時に必要です。
秘密鍵とシークレットリカバリフレーズは大切なので誰にも教えてはいけませんし、忘れないよう紙にメモするなどして保管しましょう。
これらを他人に知られると仮想通貨が盗まれるので注意。

メタマスクのインストールが終わると、以下のようにブラウザの拡張機能でメタマスクを表示させることができます。

メタマスクのアドレス部分をクリックすればコピーされますので、仮想通貨取引所の口座からメタマスクのアドレスへETHを送ります。
仮想通貨を送る時は間違えないよう慎重に。
送金手数料は仮想通貨取引所により決められていて、0.005 ETH程度掛かると思います。
ETH の価格が40万円の場合、0.005 ETH は2千円だね。

OpenSeaにメタマスクを接続しNFTアートを購入
事前準備は終わりましたので、OpenSeaのサイトへ行きメタマスクを接続しましょう。
参考 OpenSea公式
OpenSeaのアカウントの所をクリックすると、ウォレット接続の画面になると思いますので、メタマスクを選択しパスワードを入れて接続完了です。
接続するだけなので簡単。


後は作品を検索したりして選ぶだけですが、購入前にNFTの概要を把握しましょう。
例えば、以下の手塚治虫のNFT作品を例に説明します。

上の画像を見ると、手塚治虫のNFTは3,000出品されていて、1,700人のオーナーがいることがわかります。
そして、0.08ETHから購入することができ、今まで670ETHの取引がされています。
- items(出品されたNFT数)
- owners(保有者数)
- floor price(NFTの最安値)
- volume traded(総取引額)
買う方法は、すぐ購入する方法とオファーを出す方法などがあります。
オファーなどは少し手間が増えますので、まずはすぐ購入してみるのが分かりやすいと思います。
「Buy now」と表示されていれば、すぐ購入することができる作品です。

「Buy now」をクリックすると、チェックアウト完了の画面が開きますので 「Confirm checkout(チェックアウトの確認)」をクリック。
するとメタマスクが起動しますので、ガス代と合計金額を確かめて問題がなければ確認ボタンをクリックし購入完了です。

NFTアートを購入する時は、作品価格の他にガス代が掛かります。
ガス代はブロックチェーンに記録するための手数料みたいなものですが、今回の例は0.006772ETHなので2,000円ぐらいでした。
ガス代は時間と共に変化しますので、ガス代を確認し高いと思った場合は購入を止めることもできます。
高い時は1万円以上ガス代が掛かることもあり、時間を空けて購入することで何千円も安くなる場合があります。
購入したNFTは、OpenseaのProfileページで確認することができます。

【まとめ】NFTアートを購入してみよう
まとめると、NFTアートをOpenSeaで買う方法は以下になります。
NFTアートの買い方
- 仮想通貨取引所の口座を開設
- 取引所の口座へ日本円を入金 ※振込手数料
- 取引所でETHを購入 ※売買手数料
- ブラウザにメタマスクを導入
- 取引所の口座からメタマスクへETHを送金 ※送金手数料
- OpenSeaにメタマスクを接続
- OpenSeaでNFTアートを購入 ※ガス代
NFTアートを買うまで何回も手数料が掛かっていることがわかります。
少しでも出費を抑えたい方は、なるべく手数料が安い仮想通貨取引所を利用しましょう。
どこが一番オススメとは言いづらいですが、GMOコインあたりが良いのかなと思います。
参考
最後に注意ですが、仮想通貨の世界は自己責任です。
偽物のNFTも出回っていますので、購入する時は本物かどうか確かめてから購入してくださいね。