恩送りの意味とは?
恩送り(おんおくり)とは、誰かから受けた恩を、別の人に送ることです。
恩返しは、恩がある人にそのまま返すことなので意味が違いますね。
例えば、自分が知らない誰かから親切にされると、うれしくなると思います。
(場合によっては、怪しむこともあると思いますが)
感動するぐらい心が動かされると、他人にも親切にしようと思うはずです。
このように恩を送ることで、世の中に良い循環が生まれます。
逆に悪いことをしたら、悪いことも連鎖されます。
例えば、軽い気持ちで万引きをしたとしても、お店は万引きされた分の利益を出すのは大変です。
すると、経営が悪化し従業員がクビになり、その家族が暮らしていけなくなるかもしれません。
人々の心がけ次第で、世の中が良くも悪くもなると思います。
なので、私は『恩送り』という言葉はとっても素敵な言葉だと思います。
残念なことに、案外知らない人も多いのではないでしょうか?
『恩送り』という言葉は江戸時代にはあったようですが、私も知ったのはここ数年のことです。
似たような意味のことわざ『情けは人の為ならず』は知っている人が多いと思います。
情けはやがて自分に返ってくるので人には親切にしようという意味ですね。
これも、間違った意味で覚えている人がいるかもしれません。
地域社会での恩送りの例
恩送りの文化が、地域社会に根付いている例もあります。
例えば、恩送りコーヒーというものがあります。
発祥はイタリアで、後から注文する人のコーヒー代をおごるというものです。
アメリカのとあるコーヒーショップで、おごる人が何百人も続いたのでニュースになりました。
日本では、下北沢にある「こはぜ珈琲」さんが恩送りカードというものをつくっていて、ポイントをためるとコーヒーをおごることができます。
ただし、恩送りカードには条件を書くので、当てはまる人だけコーヒーを飲むことができます。
他に、北海道の帯広市には、ゴチメシの店があります。
飯代を誰かが先払いしてくれていて、無料で食べれるというものです。
このように、各地で恩送りの文化が見られますが、もっと気軽に楽しく恩送りできるような仕組みをつくり、さらに広まれば面白いと思います。
【まとめ】さあ恩送りを始めよう
恩送りという言葉を知っていたとしても、なかなか行動に移せないものです。
でも、自分のほんの小さな行動が、社会に良い循環を生む可能性だってあります。
なので、自分のできる範囲で始めてみましょう。
特に恩返しができなくなった人は、恩送りをしてみてはどうでしょうか?
ちなみに、恩送りを題材にした映画『ペイ・フォワード 可能の王国』は、けっこうおすすめなので、恩送りに興味がある方はぜひ見て下さい。
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