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他人の著作物が写り込みした写真を、ネットにアップしたら著作権侵害?

女性の写真をスマホで撮影

SNSやブログ、YouTubeを利用する人が増え、他人の著作物が写ったものをネットにアップする機会も多くなりました。
何気なくアップしている人も大勢いますが、ポスターや、絵画、屋外彫刻、音楽など、街中のありとあらゆるものに著作権があります。
これら他人の著作物の撮影は、著作物の複製にあたるので、著作権侵害になる可能性があります。

ただ、背景に小さく写り込んだ他人の著作物まで著作権侵害としたらキリがありませんので、「付随対象著作物」として適法となる場合が多くあります。

つまり、写真や動画を撮る時に、他人の著作物が「付随対象著作物」であれば、ネットにアップできるということです。

平成24年に著作権法が改正され、写り込みの適法とする範囲は拡大されました。
ですが、写り込みをどこまで適法とされるか知らなければ、著作権侵害で訴えられる可能性もあります。
写真や動画をネットにアップする機会が多い方は、この記事をきっかけに著作権のことをもっと詳しく知っていただければ幸いです。

 

著作権法の写り込みに関する規定は?

街中で写真を撮る女性

写り込んでしまった他人の著作物を「付随対象著作物」として利用できる規定が著作権法にはあります。

(付随対象著作物の利用)

第30条の2 写真の撮影,録音又は録画(以下この項において「写真の撮影等」という。)の方法によつて著作物を創作するに当たつて,当該著作物(以下この条において「写真等著作物」という。)に係る写真の撮影等の対象とする事物又は音から分離することが困難であるため付随して対象となる事物又は音に係る他の著作物(当該写真等著作物における軽微な構成部分となるものに限る。以下この条において「付随対象著作物」という。)は,当該創作に伴つて複製又は翻案することができる。ただし,当該付随対象著作物の種類及び用途並びに当該複製又は翻案の態様に照らし著作権者の利益を不当に害することとなる場合は,この限りでない。

2 前項の規定により複製又は翻案された付随対象著作物は,同項に規定する写真等著作物の利用に伴つて利用することができる。ただし,当該付随対象著作物の種類及び用途並びに当該利用の態様に照らし著作権者の利益を不当に害することとなる場合は,この限りでない。

条文をまとめると、
下記のような場合、他人の著作物は「付随対象著作物」として、自由に利用できます。

付随対象著作物の利用となる場合

  • 撮影対象と著作物の分離が困難
  • 著作物が軽微な構成部分として付随している
  • 著作権者の利益を不当に害する場合はダメ

 

 

写り込みの具体例

絵画や写真が飾ってあるリビングルーム

どのような場合が、付随対象著作物の利用として著作権侵害にならないか、具体例をあげます。

付随対象著作物として著作権侵害にならないと思われる例

  • 背景に小さくポスターが写り込む
  • 街の中で動画を撮影中、どこからか音楽が流れてきて入ってしまった

著作権侵害とされる可能性が高い例

  • 他人の著作物自体を撮影対象とした
  • 意図的に他人の著作物を背景に設置して撮影

参考 → いわゆる「写り込み」等に係る規定の整備について(文化庁)

写り込みについて有名な判決に、「雪月花事件」があります。
この事件は、照明器具のカタログに使った和室の写真に、書画が写り込んでいるということで争われました。
判決では、カタログの写真は書の著作物としての本質的な特徴を再現していないとして、複製に当たらず著作権侵害にはなりませんでした。

このように、仕事で他人の著作物が写り込んだものを使う場合、トラブルになりやすいので特に注意が必要です。
ちなみに、建物や屋外彫刻については、ある程度自由に写真を撮ったり利用することができます。

おすすめ記事 → 建物の写真を撮ってネットにアップしても著作権の侵害にならない?

おすすめ記事 → 彫刻の写真撮ってインスタやブログに投稿したら著作権侵害?

 

 

【まとめ】著作物が大きく写り込みした場合は注意

個人的な利用で背景にたまたま小さく写り込んでしまった程度では、著作権侵害で訴えられることはないと思います。

ですが、仕事の場合は、他人の著作物が写るのを避けるか、許可を得た方をよさそうです。

 

おすすめ記事 → ブログ運営者のための著作権&肖像権入門

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