ステーキングは、ブロックチェーンのネットワークに参加することで、報酬を受け取ることができる仕組みのことです。
ステーキングの方法により、難易度や、必要な数量、ロックされる期間、利率、報酬頻度などが変わります。
方法は、ネットワークへ直接参加や、ステーキング専用の代理サービスなどありますが、難易度や暗号資産(仮想通貨)を失うリスクが高くなり初心者向けではありません。
国内の仮想通貨取引所を利用すると、ただ通貨を所時するだけで良いので、初心者でも簡単にステーキングへ参加し報酬をもらうことができます。
銀行預金の利息や株式の配当金と同じような感覚でもらえます。

国内の仮想通貨取引所でも金利や取り扱い銘柄は異なりますので、各取引所のステーキングサービスを比較したいと思います。
それと、ステーキングのメリットやデメリット、税金についても説明したいと思います。
ステーキングできない銘柄はあるのかな?

もくじ
仮想通貨取引所のステーキング比較
公式サイト |
GMOコイン![]() |
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年率 | ATOM:6.5〜7.2% DOT:5.3〜7.8% XYM:3.2〜4.5% XTZ:2.1〜4.3% QTUM:1.3〜4.2% ADA:2.5〜3.5% ASTR:3.0〜3.8% | ETH:〜5.0% ADA:〜5.3% | ETH:2.3% DOT:13.5% ADA:2.1% XTZ:3.8% SOL:5.5% AVAX:5.3% OAS:6.0~9.0%(※手数料控除前) ATOM:17.0~22.0%(※手数料控除前) XDC:5.0~8.0%(※手数料控除前) |
申込手続 | 不要 | 不要 | 不要 |
報酬配布 | 毎月 | 毎月 | 毎月 |
対応銘柄 | 7銘柄 | 2銘柄 | 9銘柄 |
手数料 | 報酬の28% | 無料 | 報酬の25% |
※情報更新 | 23/7 | 23/7 | 23/7 |
ビットポイントは手数料が無料なので、他より条件が良いですね。
ただし、公式サイトには当面無料と記載されていましたので、そのうち有料になるかもしれません。
以下の仮想通貨取引所はステーキングできません。(23年7月現在)
・ビットフライヤー:一時停止中
・コインチエック:一時停止中
・DMM Bitcoin:ステーキングサービス無し
・ビットバンク:ステーキングサービス無し
ステーキングのメリットとデメリット
国内の取引所のステーキングについて、メリットとデメリットについて説明したいと思います。
海外の取引所で行うステーキングなどは多少条件が異なりますので、個人で確認し自己責任でご利用ください
自動参加なのでロックされない
仮想通貨を保有しているだけで、自動的にステーキングへ参加できます。
自動参加なので解約手続などはありませんし、売却や出金も自由です。
急激な値上がりがあって利益を確定したい時、値下がりに耐えきれず売りたい時も、すぐに仮想通貨を動かすことができます。
国内はロックされない取引所が多いですが、海外の取引所などはステーキング期間が決まっていて動かせない場合もあります。
高い報酬を得れる
仮想通貨のステーキングは、銘柄によって異なりますが高い利率の報酬を得ることができます。
例えば、銀行の定期預金の利率は0.002%ぐらいなので、比べるまでもありません。
株式の配当利回りは平均して2%ぐらいなので、これを上回る利率のステーキング報酬を得ることも可能です。
ただし、自分で直接ステーキングに参加するよりは、中間に仮想通貨取引所のコストなどが掛かりますので報酬は減ります。
それと、ステーキングの委任先からの報酬にもよるので、ユーザーへの報酬も変動します。
分別管理の対象
普通に預けている場合と同じように、ステーキング中の仮想通貨も分別管理の対象です。
ステーキング中の仮想通貨と、運営会社が持っている仮想通貨が、分けて管理されます。
低リスクで、仮想通貨を増やすことができますね。

分別管理されないと、運営会社が破綻した場合などは、仮想通貨が返却されないリスクが高くなります。
銘柄は限られる
ステーキングできる銘柄が限られる理由を知るためには、取引の承認作業の仕組みについて理解する必要があります。
ブロックチェーンの取引が正しいか判断するコンセンサスアルゴリズム(合意方法)には、PoW(プルーフオブワーク)やPoS(プルーフオブステーク)などがあります。
主なコンセンサスアルゴリズム
PoW:計算して合意形成
PoS:通貨の保有によって合意形成
PoWの代表的な銘柄がBTCです。
マイニング(計算)によって取引の承認を行いますが、たくさんの電力を必要とするため、環境負荷が問題となっています。
PoSの代表的な銘柄はETHです。
ETHは、過去のアップデートによりPoWからPoSへ移行しています。
移行する時、ドキドキしながら成功を見守っていました。

銘柄によってコンセンサスアルゴリズムは異なっていて、ステーキングできるのはPoSの仕組みを採用している銘柄です。
ステーキングの税金
ステーキング報酬を受け取ったら、その時の時価で雑所得として計算することになります。
この雑所得は、給与所得などと併せて課税される総合課税なので、所得が大きくなるほど税率もあがります。
税率は所得金額により、15~55%です。
(所得税5~45%,住民税10%)

ちなみに株式の場合、分離課税といって給与所得などと分けて課税され、税率は約20%(所得税15%,住民税5%)です。
なので、暗号資産の利益が大きくなるほど、株式に比べ税金が掛かることになります。
あと、ステーキング報酬を得ると、暗号資産の取得単価も変わると思いますので、暗号資産を売る時も注意が必要です。
取得単価が変わるのは面倒くさいね

参考 暗号資産を使用することにより利益が生じた場合の課税関係(国税庁HP)
【まとめ】ビットポイントがおすすめ
3つのステーキングサービスを比較した結果、ビットポイントが良いのかなと思いました。
手数料が無料で、ETHのステーキングもできるからです。
ただし、ステーキング可能な銘柄が少ないですね。
ビットポイントで取り扱いの無い銘柄をステーキングしたいなら、GMOコインも良いかもしれません。
GMOコインは、取引所で購入できる銘柄が多く、取引手数料も良いからです。

- 暗号資産の投資には、損失リスクがあります。
- レバレッジ取引は、預けた金額以上の損失が生じる可能性があります。
- この記事は、個別通貨を推奨するものではありません。
- 記事の情報が古くなっている場合もありますので、最新の情報を確認し取引ください。