暗号資産(仮想通貨)の初期の頃に投資し、プロジェクトが成長すれば、大きな利益を得ることも夢ではありません。
例えば、ビットコインも1万BTCでピザ2枚を注文した時代もありましたが、今では1BTCあたり数百万円になりました。
これからも新しいブロックチェーンプロジェクトは誕生しますので、まだまだチャンスは訪れると思います。
新しい銘柄の初期に参加する方法としてIEOがありますので、どのようなものか説明したいと思います。
それと、国内で過去に行われたIEOについても紹介します。
もくじ
仮想通貨のIEOとは
IEO(Initial Exchange Offering)は、仮想通貨取引所がブロックチェーンプロジェクトのトークンを先行販売することです。
なので、IEOに参加するには、IEOを行う仮想通貨取引所の口座を開設している必要があります。
IEOは仮想通貨取引所がプロジェクトについて調査するため、プロジェクト自身が資金調達するICO(Initial Coin Offering)に比べ、信頼性は高くなります。
もしIEOしたプロジェクトが詐欺的なものだと、取引所のイメージも悪くなりますよね。
ICOは詐欺的なものも多かったよね。

IEOの歴史は浅く、日本初は2021年7月です。
日本の仮想通貨取引所で行われたIEOは、数えるほどしかありません。
IEOに参加する場合は、募集を行っているか仮想通貨取引所のサイトを確認しましょう。
本人確認や入金に時間が掛かるかもしれませんので、余裕を持って口座を開設しましょう。
IEOの申し込みが多いと抽選になったりしますので、必ずしも購入できるとは限りません。
先行販売された後は、取引所に上場され誰でも取引できるようになります。
いろいろな資金調達方法
IEO(Initial Exchange Offering):仮想通貨取引所を通じてプロジェクトが資金調達
ICO(Initial Coin Offering):プロジェクト自身が資金調達
STO(Security Token Offering):セキュリティトークン(有価証券)を利用した資金調達
IDO(Initial DEX Offering):分散型取引所を通じてプロジェクトが資金調達
国内取引所のIEO銘柄情報
国内の仮想通貨取引所で行われたIEOを紹介したいと思います。
コインチェックのIEO
プロジェクト | 申込終了 | 申込倍率 | 売出価格 | 2023/8/21 現在の価格 |
---|---|---|---|---|
フィナンシェトークン (FNCT) | 2023/3/7 | 18.78倍 | 0.41円 | 0.364円 |
パレットトークン (PLT) | 2021/7/15 | 24.11倍 | 4.05円 | 7.57円 |
フィナンシェトークンとは

フィナンシェは、クラウドファンディングとコミュニティを提供するプラットフォーム。
スポーツクラブやクリエイターはトークンを発行し、応援したい人はトークンを購入し、一緒にコミュニティを形成していきます。
コインチエックでIEOしたのはプラットホーム自体のトークンです。それぞれのコミュニティが発行するトークンは別です。
- FNCT(フィナンシェトークン)→ フィナンシェというプラットフォームのトークン
- CT(コミュニティトークン)→ 個別のコミュニティごとに発行されるトークン
FNCTは、以下のような用途や機能があります。
- ガバナンス(投票活動)の参加
- ステーキング
- コミュニティへ贈る
- CTの購入
クリエイターエコノミー(経済圏)ができるね。

パレットトークンとは

パレットは、エンターテイメント領域に特化したNFTプラットフォーム。
ゲームやメタバースなどのキャラやチケットなど、デジタルアイテムの売買を行うことができます。
PLTは、以下のような用途や機能があります。
- ガバナンス(投票活動)の参加
- NFT発行手数料
- NFTの購入
一時的には20倍以上の価格になったよ。

ちなみに、『De:Lithe Φ (ディライズ ファイ)』というブロックチェーンゲームプロジェクトでトラブル発生。
パレットの事業者とゲーム開発を委託していた会社で裁判沙汰になっているっぽい。
GMOコインのIEO

プロジェクト | 申込終了 | 申込倍率 | 売出価格 | 2023/8/21 現在の価格 |
---|---|---|---|---|
FCRコイン (FCR) | 2022/5/18 | 不明 | 2.2円 | 0.307円 |
FCRコインとは

FCRコインは、JリーグのFC琉球により発行された暗号資産。
独自プラットフォーム「FC RYUKYU SOCIO」を利用し、ファンやサポータとクラブの新しい関係性を築きます。
FCRコインは、以下のような用途や機能があります。
- トークンパートナーとして試合時の紹介やロゴの掲載
- 応援している選手へチップとしてFCRコインの送付
- クラブの運営や、グッズ選定などの投票
沖縄のクラブを応援する人は限られるので、価格も伸び悩んでいるね。

DMM BitcoinのIEO
プロジェクト | 申込終了 | 申込倍率 | 売出価格 | 2023/8/21 現在の価格 |
---|---|---|---|---|
ニッポンアイドルトークン (NIDT) | 2023/4/19 | 1倍以下 | 5円 | 売 17.8円 買 23.9円 |
スプレッド(買値と売値の差)が広いので注意!

ニッポンアイドルトークンとは

新しい女性アイドルグループの組成及び活動のために発行。
リアルな場の他にメタバース空間にも活動領域を広げ、ファンと交流していく予定。
NIDTは、以下のような用途や機能があります。
- アイドル活動の運営の一部における意思決定
- イベント参加権
- NFT等のデジタルグッズの購入
推し活に参加しよう!?

総合プロデューサーは秋元康 氏なので、乃木坂のように人気のグループになるかもしれません。
以下の仮想通貨取引所は、IEOのサービスを提供していません。(23年8月現在)
・ビットフライヤー IEOの予定有
・ビットバンク
・SBI VCトレード
・ビットポイント
【まとめ】IEOはコインチェックがおすすめ
IEOは仮想通貨取引所が調査するため、詐欺的なプロジェクトの確率は低くなると思います。
ただし、プロジェクトが成功するとは限りませんので、トークンの価格が売り出した時より下がる可能性も充分にあります。
プロジェクトについて詳しく説明されているホワイトペーパーを読んでから投資判断をしましょう。
今後IEOに参加する予定なら、個人的にはコインチェックがおすすめです。
GMOコインは、FCRコインのIEOの評判が悪かったので。
DMM Bitcoinは、スプレッドが広いので利益を出しづらいですね。

- 暗号資産の投資には、損失リスクがあります。
- レバレッジ取引は、預けた金額以上の損失が生じる可能性があります。
- この記事は、個別通貨を推奨するものではありません。
- 記事の情報が古くなっている場合もありますので、最新の情報を確認し取引ください。